脇田尚揮の今月の運を「下げない」お話(1月前半)
脇田尚揮の運を「下げない」お話は、様々な肩書や資格を有しTVメディアでも活躍する脇田尚揮さんから隔週で一言述べてもらうコーナーです。
脇田尚揮の今月の運を「下げない」お話(1月前半)
・テーマ:年齢を重ねることを恐れない
皆様、新年2023年が始まりました。明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
さて1月、古くは睦び月(むすびつき)が「睦月」に転じたとされています。睦び月とは、仲良くすること、仲睦まじいこと、そして互いに親しみ合うなどの意味を持っています。そんな「睦び合い」の宴を、お正月に家族や親族が集まる月に行うことが由来です。ほかにも、「始まる・元になる月」である「元月(もとつき)」が転じて「むつき」になったという説、稲の実を水に浸す月である「実月(むつき)」が転じたという説などがあります。
新しい一年がやってきたということは、当然「年を取る=老いる」ことになるわけですよね。私が占い師を志したのは25歳の時、約15年前になります。当時は20代ですから、体力も気力も充実しており、ちょっとくらいの徹夜や無理は利いていました。しかし、そこから5年、10年と月日を重ねていくと、昔の自分よりも無理が利かなくなっていることに気が付きます。これは食事や睡眠などにもじわじわと、しかし確実に現れていると感じるわけです。
そのとき、今の自分を振り返って「年をとったなぁ」と思うのです。それは事実なので仕方ないこと、受け入れるべきことです。ただ、未来の自分のことを考えたときに、どう思うかそこが大切なのかなと思います。
さて、仏教の教えである「諸法無我」を分かりやすく例えるなら、先生は学校に行けば先生ですが、家庭では誰かの夫や妻だったり父親・母親だったりします。つまり私たちは、絶対的に「固定された私」があるわけではなく、一日のうちでも一生のうちでも「この場面ではこういう私」というように、「さまざまな私」を生きています。
・ラッキーアクション:楽しいときは「ちゃんと」笑って過ごす
・ラッキーアイテム:面白いと感じる本
・ラッキーカラー:黄色
さらに「諸行無常」の原理をちゃんと見つめたら、人は若いままではいられないことに気づきます。いつかは老いて、いつかは病気になって、いつかは亡くなってしまいます。これらは全部、人間のあるがままの姿です。年齢を重ねると未来の自分がどのようになってしまうか、怖いと感じる人もいるかもしれません。でも、そこに恐れを抱くのではなく、「ここまでやってきた」と堂々として凛とある姿勢が大切です。
年をとってもいつもニコニコして明るい、素敵なおじいちゃんとおばあちゃんがいることを知ってもらう方が、自分の在り方にそぐうことだと言えます。そのような目標にしたくなるようなお年寄りが世の中に1人でも増えてくれたら、若い人たちも年をとることが嫌でなく、楽しみになります。
年をとったら「ちゃんと」お年寄りになる。病気になったら「ちゃんと」病人になる。亡くなるときも潔く「ちゃんと」往生する。それができれば、素晴らしい一生を終えることができるでしょう。そうすれば、老いも病気も死も怖いものでは無くなるはずです。
これをもって、今月上半期の運を下げないお話とさせていただきます。
(脇田尚揮)
プロフィール
脇田尚揮(わきた・なおき)
株式会社ワンダフル・ライフ顧問、企業占術鑑定士、大学講師、首座僧侶、秀心寺住職(僧号:脇田尚徳)。会社との顧問契約による”星暦術”による鑑定を業とする。福祉用具専門相談員、福祉心理カウンセラー。TVなどメディアでも活躍中。代表書籍は『生まれた日はすべてを知っている』。近作として占い×手帳『まむすび』。
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