脇田尚揮の今月の運を「下げない」お話(2月後半)
脇田尚揮の運を「下げない」お話は、様々な肩書や資格を有しTVメディアでも活躍する脇田尚揮さんから隔週で一言述べてもらうコーナーです。
テーマ:敵・仲間の成功に心からの拍手を送る
2月も中頃に入り、バレンタインデーに胸を高鳴らせた人も多いのではないでしょうか。若い頃はもらった数で、密かに自慢していたり嘆いていたりした人もいらっしゃるかもしれません。比べたくなくても比べてしまうのが人の情であり、そこから嫉妬が生じることも少なくありません。
理想をもって励むことは大変美しいことですが、そこに“比較”という視点が入り込んでしまうと少々厄介なことになってしまいます。「あいつが上だ、自分が上だ」など競争心が生じてしまいそこにネガティブな感情が入り込んでしまうためです。
特に人の心を蝕んでしまうのは“嫉妬”だと言えます。“怒り”は瞬間的な感情のたかぶりなので、時間が過ぎればある程度はおさまるものです。また、冷静に自分を客観視することで反省も得られるでしょう。
しかし嫉妬は感情に持続性があり、相手を傷つけるだけでなく自分自身にも長きにわたりダメージを与えるという特徴があります。嫉妬の感情をおさめるには、自分の心の持ちよう(価値感)そのものを変えるしか手が無いのです。ここが嫉妬こそ“心の貧困”と言われる所以です。
例えば、あなたの敵や仲間が心から自分の望んでいたポジションを得たとしましょう。きっと内心はざわついて冷静ではいられないでしょう。口では「おめでとう」と言いながらも、その実「なんであいつが」「どうして自分でないんだ」という怨嗟に満たされるはず。
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・ラッキーカラー:ネイビー
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ここでプロゴルファーのタイガー・ウッズ氏の逸話をご紹介いたします。彼はまがうこと無き一流のプレイヤーです。優勝することが全て、恐らくそこにかかるプレッシャーは相当なものでしょう。しかし彼は、プレー中に相手の成功を祈るのです。
相手のパットが外れれば優勝が決まる場面でも「入れ!」と心の中で叫ぶのです。普通は「外せ!」と念を込めるような局面でなぜ成功を祈るのでしょう。そこには素晴らしくストイックなメンタルコントロールの“妙”があると言えます。
その妙とは「他人が失敗することにより自分にメリット(自尊心が高まる)がある場合に、他人の失敗を祈ってはならず、むしろ他人の成功を祈るべきだ」という信念からのアクションがあるのです。
確かに、私たちの心の奥にある潜在意識は自分が自分に発したメッセージも、他人に発したメッセージも区別がつかないと言われています。そのため大事な局面で「外せ!」と心の中で叫べば、恐らく次に外すのは自分自身。ネガティブな方向に意識が引っ張られてしまうでしょう。
だからこそ、敵・仲間の昇進に心から拍手を送る。そうすれば次は、自分自身になるはずです。
これをもって、今月下半期の運を下げないお話とさせていただきます。
(脇田尚揮)
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