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脇田尚揮の運を「下げない」お話(2022年11月下半期)

脇田尚揮の運を「下げない」お話は、様々な肩書や資格を有しTVメディアでも活躍する脇田尚揮さんから隔週で一言述べてもらうコーナーです。

 

形から入ることの功罪を知る

子ども時代によく「形から入る」ことをたしなめられた経験は、誰しもあるものではないでしょうか。しかし、形から入ることはそれほど悪いことではないのです。私が学ぶ禅宗は、特に坐禅や呼吸など形を重んじて心を鍛える(己を無にする)もの。

 

内実が先に立ち、その後に形がつくられるというのは確かに理想的な在り方ではありますが、そもそも形が無ければそこに何を入れていいか、どのようなモノを入れるのか見えてきません。深いメンタリティは、まずそこに“形ありき”から練り上げる方が、実は容易いのです。

 

茶道、武道、芸事などは最初に形や型を学ぶことから入って、“道”へと至ります。このプロセスの中で、形に捉われてしまいその精神を汲むことができないという本末転倒に陥りやすいがゆえに、形から入ることに警鐘が鳴らされることも理解できます。

 

しかし、福沢諭吉先生は「おおよそ人心の非を正すは難くして、形を改むるは易し」と言われました。つまり、内実を正すよりも形を修正した方が簡単だということ。これに対し、マザーテレサは「思考(内面)が言葉(形)になる」という言葉を遺しています。

内面が形になるという、その内面の部分に歪みがあるとそこを修正するのは非常に困難です。やはりそこは「言葉(形)を正すことで、思考(内面)が磨かれる」という側面があっても良いのかもしれません。

 

・ラッキーアクション:まず形から入ってみる

・ラッキーアイテム:お箸

・ラッキーカラー:こげ茶

実際に、食事の作法などがその分かりやすい例です。合掌して食事と向き合う、「(命を)頂きます」と言葉にして食す、そして「(命)をご馳走様」と感謝を述べる。これらはマナーとしての形でもありますが、そこには命への感謝という内実が流れています。きっとほとんどの人が、無意識にやっていることだと思います。

 

内実をいきなり変えるのが難しいなら、やはり形から入る方が何事も継続しやすいということの証明ではないでしょうか。

 

そこで今月は、形を大切にしてみましょう。食事のときに、こげ茶色の箸を用いて食事の時間を豊かにしてみましょう。きっとその時間が自己肯定・自己覚醒へ向かうひとときになってくれるはず。

 

形を十分に理解しつつもそこに捉われることなく、心の情動の赴くままに記すことができれば、形はただの形でなく活き活きと躍動する内実となって、自己に肉迫すると思うのです。

 

形から入って習慣にすれば、それはもはや自分の手足にしたも同様なのです。

 

これをもって、今月上半期の運を下げないお話とさせていただきます。

(脇田尚揮)

 

プロフィール

脇田尚揮(わきた・なおき)

株式会社ワンダフル・ライフ顧問、企業占術鑑定士、大学講師、首座僧侶、秀心寺住職(僧号:脇田尚徳)。会社との顧問契約による”星暦術”による鑑定を業とする。福祉用具専門相談員、福祉心理カウンセラー。TVなどメディアでも活躍中。代表書籍は『生まれた日はすべてを知っている』。近作として占い×手帳『まむすび』。

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