脇田尚揮の今月の運を「下げない」お話(2月前半)
脇田尚揮の運を「下げない」お話は、様々な肩書や資格を有しTVメディアでも活躍する脇田尚揮さんから隔週で一言述べてもらうコーナーです。
・テーマ: 人の無限の可能性を活かすカギは集中力にある
2月、古くは如月(きさらぎ)と呼ばれていました。2月はまだまだ冬の寒さが残っており、たくさん服を着こみます。また当時、服は衣(きぬ)とも呼ばれていました。衣を更に着るで衣更着(きぬさらぎ)。そこから如月と呼ばれるようになったそうです。2月の他の言い方は梅見月(うめみづき)、初花月(はつはなつき)、雪消月(ゆきげつき)などもあります。
今年の2月は閏年、例年より1日長い月ですね。皆さんはこの時間を何に使いますか。人には無限の可能性があるとされます。1つのことを徹底的に極めることにより、名前の如く“神業”と言われるくらいにまで持っていけることも少なくありません。もちろん、そのレベルに至るまでには相当な鍛錬・修練が必要になってくるのは言うまでもないでしょう。
では、それは才能や能力といった先天的なものによるのでしょうか。確かに、資質による面も少なからずあるとは思います。しかし、実際的には何度も同じことを繰り返すことによって磨かれていくケースが多いのです。
しかしただ漫然と繰り返していくだけでは、単純作業が素早くなるだけで神業の域にまで到達することはできません。そこで大切な考え方が「精神一到何事か成らざらん」の姿勢です。
・ラッキーアクション:捨てる
・ラッキーアイテム:定規
・ラッキーカラー:黒
これは中国の宋代の儒学者である朱熹(朱子)が、『朱子語類』に示した一節です。その意味は、陽気(万物が生じて活動しようとする気)が発生すれば、金属や石のように硬いものでも貫く。同じく精神を集中して物事に当たれば、どんなに難しい事でも不可能なことはない、というもの。
つまりは、精神を集中させるということが、才能をも凌駕する技術を身につける上で大切だと言えるのです。日々の同じことの繰り返しの中でも、集中して事に当たるのとそうでないのとでは大きな差が生じます。
集中することで、私たちは周囲のことや今自分が置かれている状況などが気にならなくなります。そしてさらに没入すると、時間を忘れ、眠気が無くなり、単純な失敗をしなくなります。ある意味これは、仏教でいうところの“無我”の極致とも言えるものかもしれません。
そのように我を感じなくなるくらい集中して物事にあたっていれば、神の領域にまで自分を持っていけることも不可能な話では無いのです。
これをもって、今月上半期の運を下げないお話とさせていただきます。
(脇田尚揮)
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