脇田尚揮の今月の運を「下げない」お話(11月前半)
脇田尚揮の運を「下げない」お話は、様々な肩書や資格を有しTVメディアでも活躍する脇田尚揮さんから隔週で一言述べてもらうコーナーです。
・テーマ:熱意と誠実さをもって“陰徳”を積む
11月、古くは「霜月」(しもつき)と呼ばれています。1年のうちで最も変化のある月です。初旬はまだ青天高く秋晴れの好天気が続きますが、立冬を過ぎると朝晩の気温が下がり寒さを肌で感じるようになります。中旬には霜が降りはじめ、私たちの周りの風景も華やかな黄葉や紅葉の色彩りを見せていきます。そんな11月は日本の風土を象徴する月です。
10月は運動会や学園祭がたくさん開催されました。熱意や誠意は人の心を動かし溶かしてしまう“美徳”だと言えます。目標に向かって一心に向かっていく様は、感動という形で私たちの胸を打ちます。全国優勝を目指す甲子園球児などがその最たる例なのではないでしょうか。
ただ、そういった熱意や誠意は必ずしも常に目に見える形であるとは限りません。場合によっては見えない積み重ねがその裏側にあるからこそ、一層感動を与えてくれるケースもあるのです。
・ラッキーアクション:一日一善
・ラッキーアイテム:ハンドソープ
・ラッキーカラー:グレー
仏教の世界では“陰徳”という言葉があります。これは誰にも知られずにする良い行いのこと。また、一言で「徳」と言っても、徳には3種類あります。「天徳」は日本のため、世の中のため、「人徳」は人のため、そして「地徳」は地域や業界のため。そしてどのような徳であるかにより、一度に貯まる徳の量は異なってきます。
だからと言って、どの徳を積むのが良いかという訳ではありません。大事なのは天徳・人徳・地徳を“一致させていくこと”にあります。どんなに小さなことでも大きなことも、善い志をもってやることで、自然と大いなる陰徳が積み立てられていきます。
陰徳を積んでいくと、目には見えない世界に徳がどんどん貯まっていき、ある時何かのきっかけで貯めた徳が有形・無形の価値へと変換されていきます。自分では秘してやっていたことでも、誰かに“陽徳(目に見える徳)”として伝えられていくのです。中国思想をまとめた書物『淮南子』にも「陰徳あれば必ず陽報あり」と伝えられています。
何も見返りを求めず熱意と誠実さをもって陰徳を積み続けることで、あなた自身に素晴らしい“美徳”として備わるのです。
これをもって、今期の運を下げないお話とさせていただきます。
(脇田尚揮)
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