脇田尚揮の運を「下げない」お話(2022年12月上半期)
脇田尚揮の運を「下げない」お話は、様々な肩書や資格を有しTVメディアでも活躍する脇田尚揮さんから隔週で一言述べてもらうコーナーです。
・今期のテーマ:本音を誰にどのくらい見せるか
12月、古くは「師走」(しわす)と呼ばれています。和暦の中で唯一「月」の名称がつかない暦名です。12月は仏事が多く、師と坊主があちこち慌ただしく走りまわることにより、「師走」と名付けられたのだとか。
新年の参詣にさしあたり、12月は予約の確保や宿の手配、食料・お土産の手配などなど、僧たちは奔走したのでしょう。他に12月の他の言い方は暮古月(くれこづき)、年積月(としづみづき)、春待月(はるまちづき)などがあります。
忙しいときによく出がちなのが“本音”。この“本音”と対を成すものに“建前”という言葉がありますが、これを上手に使い分けながら私たちは日常生活を送っています。心理学的に言うと、これは役割に適した“ペルソナ(外的人格側面・仮面)”を使い分けることにも通じるものです。
会社・家庭・プライベートという“環境”に帰属するペルソナ、目上・対等・目下という“立場”に帰属するペルソナ、恋人・友達・他人という“関係性”に帰属するペルソナなど、さまざまな仮面を私たちは持っています。
では本音はどこで出すべきなのでしょう。ひとつは真に親しい相手にだけ伝えるという発想があります。親しくない人にまで本音で語ってしまうと、あなたを正しく認識していないがゆえに誤解をされたり、逆に相手にとって迷惑になる場合もあります。
本音は“親密度”に比例して明かした方が、摩擦が少なくて済むのです。
・ラッキーアクション:親密な相手だけに本音を明かす
・ラッキーアイテム:スケッチブック
・ラッキーカラー:赤
例えば、会社の上司に対する振る舞いや言葉遣いと、プライベートの親しい後輩に対するそれ、家庭内での配偶者や恋人に対するそれは、大きく異なりますよね。これはあなたの素の部分、つまり本音をどれだけ明かせるかという面にも大きく影響されます。
自分だけしか知らない深い感情、誰にも言えない本心、そういったものを書き出して整理することは、“自己認知”にも繋がります。もしかすると赤いスケッチブックに大きく描くことで、気づきさえしなかった本当の想いを発見できるかもしれません。
本音を伝える際のポイントは、本音と感情を「分けて」考えること。ともすると人は、本音と感情を一緒くたにしてしまい、激情の元にぶちまけてしまいがちです。一時的な感情は激しさを帯びがちで、本当の想いとは異なる場合が少なくありません。
本音と感情を分けて伝えることで、人間関係のトラブルも心の迷いも格段に少なくなるはずです。
これをもって、今月上半期の運を下げないお話とさせていただきます。
(脇田尚揮)
プロフィール
脇田尚揮(わきた・なおき)
株式会社ワンダフル・ライフ顧問、企業占術鑑定士、大学講師、首座僧侶、秀心寺住職(僧号:脇田尚徳)。会社との顧問契約による”星暦術”による鑑定を業とする。福祉用具専門相談員、福祉心理カウンセラー。TVなどメディアでも活躍中。代表書籍は『生まれた日はすべてを知っている』。近作として占い×手帳『まむすび』。
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