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介護のちから

介護のちから ~第17回~ 介護の給料って安い?

介護のちから 2022.05.17
介護のちから ~第17回~ 介護の給料って安い?

    はじめに

    こんにちは。毎週お届けするコラムを担当する清水です。

    今回は介護の給料はどのような仕組みなのか?「介護職の給料って安い?」というテーマでお話してゆきたいと思います。

    「介護職の給料って安い?」

    ゴールデンウィークも空けて、いよいよ通常の生活に戻りそうなところでしょうか?介護の仕事にはゴールデンウィークがないという事が多いと思います。それなのに給料が安い。と思いませんか?そこで、なぜ給料が安いと言われているのか?この点について少し深堀してゆこうと考えております。

    介護=給料が安いと言われているのですが、実際の介護の給料について自身が介護の会社を過去経営していた視点から、当たり前だけども、実は知らない。という話をしてゆこうと思います。

    介護職は給料が安いですか?と私は質問を受けた場合私は「NO」と答えます。理由は介護と一概に言っても職種によって給料に違いが出るからです。

    例えば、今回は訪問介護だけしか触れられないのですが、1時間単位で生活介護と身体介護に分けた場合、生活介護を円換算で計算すると2500円程(地域の等級地によって異なります)と思います。身体介護を1時間単位で換算すると4300円位が介護事業所に入るお金という事になります。

    ここに加算という介護のインセンティブのようなものが入ります。その中には従業員さんの給料に還元するものも入ってきます。そうなると、今回は単純に時給換算した場合、半分でも時給としては悪くない気もします。ですが、介護の仕事にはルールがあり、次の訪問迄連続して同一の利用者に対して続けてサービスの時間を算定できない。

    したがって、移動時間や、休憩も当然取らなければならないことから、移動時間など無駄な時間を省いて地域に密着したサービスにすることができれば無駄な時間が少なく、利益が出やすく、給料も高水準になりやすいのではないか?と考察することができます。

    介護の仕事は利用者さんの急な体調変化なども多く、急にキャンセルになる場合も多いため、必ずしも安定した収益が得られるとは限りません。

    21日勤務で1日5回訪問を繰り返し、社会保険や税金などを考慮しない場合に先ほどの身体と生活の報酬を平均半分として考えた場合は時間当たり1700円】程となります。

    時給としては決して悪くないと思います。そこにインセンティブなので、超高齢社社会で介護事業者が足りない状況から鑑みると決して経営できない迄の所には行きづらいと考えます。ですが、経営ともなると給料とはまた違う様々なお金が出ることになります。今回は給料という転移着目した場合についてお話をさせて頂きました。

    ポイントとしては、どれだけの「多くの件数をこなしつつ、利用者さんに満足を与えられるか」がこの仕事の醍醐味でもあり、次の仕事に直結して繋がますので、会社全体の収益と給料につながるのだと思います。ですので、そこに自費のサービス(私は自由診療のクリニック等と同じ仕組みで考えています。)を加えると、かゆいところに手が届くサービスにつながり、さらなる収入のアップに繋がるのではないでしょうか?

    今回は文字数制限がある為、本当はもっと触れてゆきたかったのですが、訪問介護に限定してお給料の点に触れさせて頂きました。

    賛否両論あると思いますが、また別の機会に【介護とお金の話】について触れさせていただければと思います。

    今回は、「介護職の給料って安い?」というテーマでコラムを書かせていただきました。

    それではまた来週お会いしましょう。

     

    プロフィール

    清水勇耶(しみず・ゆうや)

    ケアマネジャー。株式会社ワンダフルライフ代表取締役。みんなでケア開発者。

    一人よりも二人より多くの方々の幸せのためにという法人理念の基、関わる皆様に介護業界がより良くなるようなご提案のできる仕事を心がけている。また、福利厚生としてLVMHグループの介護福利厚生、介護ロボットの活用、その他介護支援専門員問の研修・セミナーなども行っているなど、幅広い分野で活躍中。主な取得資格等:介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉主事、厚生労働省IOTロボット評議員、同省介護ロボット講師、AI・IOTシニアコンサルタント、ビジネスモデル検定1級、運行管理者