介護のちから ~第23回~介護とシステム(CAとPM)の共通点
はじめに
こんにちは。気ままに毎週お届けするコラムを担当する清水です。
今回は「介護とシステム(CAとPM)の共通点」というテーマに沿って触れてみたいと思います。
介護とシステム(Care ManagerとProject Manager)の共通点
今回は、介護とシステムは、人類が考えながら行う介護という仕事と、自動で行われるシステムに似ているところを発見したので本コラムでご紹介したいと思います。
さて、介護の現場において、皆様の周りにケアマネジャー(Care Manager)の方々がたくさんいらっしゃると思います。
ケアマネジャーの方々はその名の通り、主にケアの【マネジメント】を行う役割ですよね?
これをシステム業界に置き換えてみました。
ちょっとあまり考えられない事でもありますので、間違いや語弊があるかもしれません。
鵜呑みにしないで頂き、参考程度に考えてもらえればと思います。
介護の現場でケアマネジャーさんはそれぞれ専門職の方々をまとめる役割を担っていると思います。これは、システム業界で例えると、プロジェクトマネージャー(Project Manager)の役割に当たると思います。全体的な経験からプロジェクトの調整や各担当者の要因調整や共有資源の最適化を行う役割を担っています。
ケアマネジャーさんも普段各事業所さんの調整や担当者の手配を行ったり、情報共有を行ったりと共通の仕事を経験則も活かしながら活動されていると思います。
次にプロセスについても触れてゆきたいと思います。
介護現場においてのプロセスですが、本来は複雑ですが、シンプルにまとめると、インテーク→アセスメント→ケアプラン作成→サービス調整→担当者会議→合意→実行でPDCAサイクルを行うような形かと思います。
システム業界に置き換えるとざっくりで申し訳ないのですが、ヒアリング→要件定義→プログラミング→テスト→受け入れ・保守の流れかと思います。
実はかなり似ている部分があったりします。
システムの仕事にもフロイント、バッグ、サーバー等様々な役割があります。訪問介護、デイサービス、訪問看護のように様々な役割があるので、介護ではそれらを調整して期間を定め、長期目標や短期目標を定めると思います。逆にシステムではガントチャートを用いるなどして期間のマネジメントがなされており、実は介護とシステムって似ているところがあるのです。
これ以上内容を増やすと書ききれない為、最後に要点を一つだけお伝えすると、
共通する【目的は同じ】になります。
介護は「利用者様の為に」システムも「利用者様の為に」です。
利用される方の喜ぶ顔が見たくて、お互いの仕事が成り立っているのだと思います。
そんなことを考えていたら、システムでも人の気持ちを考えた無機質ではない介護のサポートができるイメージが湧きませんでしょうか?
そんな思いを少しでも持ってもらえたらとてもありがたく感じます。
今回は、「介護とシステム(CAとPM)の共通点」というお話をさせて頂きましたが、少しでも皆様の参考になりましたら幸いです。
次回は介護現場とシステムの現場についてお話したいと思います。
それではまた来週お会いしましょう。
プロフィール
清水勇耶(しみず・ゆうや)
ケアマネジャー。株式会社ワンダフルライフ代表取締役。みんなでケア開発者。
一人よりも二人より多くの方々の幸せのためにという法人理念の基、関わる皆様に介護業界がより良くなるようなご提案のできる仕事を心がけている。また、福利厚生としてLVMHグループの介護福利厚生、介護ロボットの活用、その他介護支援専門員問の研修・セミナーなども行っているなど、幅広い分野で活躍中。主な取得資格等:介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉主事、厚生労働省IOTロボット評議員、同省介護ロボット講師、AI・IOTシニアコンサルタント、ビジネスモデル検定1級、運行管理者